2022年1月10日・2月23日 に開催いたしました、
第二回 インビザドクター特別講演会 2022「デジタル歯列矯正治療を考える」オンライン講演会では、多数の受講者の皆様にご聴講いただきありがとうございました。
今回、ご視聴できなかった方のリクエストにお応えし、録画配信を実施することが決定いたしました。
※ 開催当日の録画映像の配信ですが、自由な時間にご視聴いただける配信ではありません。
各日程、オンライン講演会当日のタイムスケジュールと同様に配信いたします。また、視聴速度も変更できません。ご了承ください。
受講資格
全ての歯科医師 または 歯科スタッフ
受講料
1回視聴 33,000円(税込)
2回視聴 55,000円(税込)
*インビザドクター当サイトに
ご契約掲載されているクリニックは、
メールでご案内している
専用ページからお申し込みください。
*1月、2月開催のオンライン講演会を受講された方には、
メールにてご案内しております。ご確認ください。
※ Part1・Part2 それぞれ、希望日程を申込フォーム「備考欄」にご入力ください。
【 Part1】
2022年3月16日(水)
2022年4月17日(木)
※ いずれかの日程をご選択ください。
*ご講演順
10:00〜10:50
谷川 千尋 先生
「AI を用いた矯正⻭科治療の今後」
AIを用いたデジタル矯正治療の今後
近年、深層学習など AI 技術の急速な発展に伴い、
医療分野においても、AI が活用されつつあります。
AIとはコンピュータなどが過去のデータを学習し、
新たな入力に対して答えを推測することにより、
人間のような柔軟なタスクを行うものです。
一方、矯正⻭科臨床における診断および治療計画の
立案とは、画像等から病態を推測(診断)し、
その病態に最適な治療結果をより低いリスクで
得るために⻭科医師 がとるべき行動全体を推測する
タスクであるといえます。⻭科医師が、
最適な診断および治療計画立案を行うためには、
⻑年の経験と豊富な知識が必要です。
その経験や知識、更に実際の治療実績を、
過去のデータとして AI を学習させられれば、
将来、診断・治療計画立案のうち、一部もしくは
ほとんどを自動化し、省力化することが可能です。
また、問題の見落としや論理の誤りなどを防ぎ、
患者により安心・安全な治療をできると考えます。
今回は、AI の仕組みについて簡単にご紹介し、
矯正⻭科治療のAI システム開発の現状について、
当研究室の開発中システムを中心に、紹介します。
更に、 今後の矯正⻭科治療への AI の応用について
お話しさせていただければと思います。
11:00〜11:50
杉山 晶二 先生
「CBCT を使用したリンガル矯正治療の診断と
デジタルセットアップについて」
リンガル矯正治療のデジタルセットアップについて
2019 年の時点で CBCT の国内販売総台数は
19,000 台を越え⻭科医院の約 28%に CBCT が配備、
2030 年には所有率80%を超えると予想されている。
CBCT 画像 からの⻭槽骨 ⻭根の3D デジタルデータ
情報により、患者個別の解剖的形態に適応した
フルカスタムメイドのリンガル矯正治療の
デジタルセットアップと治療が可能となり、
矯正治療の精度及び治療結果の向上に繋がっている。
今回の講演では、杉山矯正⻭科で治療した
矯正患者の治療前 治療後 保定後2年経過時の
CBCT データ から、様々な解剖形態を持つ患者に
対するデジタルセットアップ 診断治療結果について
評価と考察を述べてみたい。
12:00〜12:50
窪田 正宏 先生
「海外の論文から見えてくるアライナーの特徴」
マウスピース矯正のエビデンス
デジタル⻭列矯正の象徴であるマウスピース矯正は
コンピューター上で立案した治療計画が
装置の設計そのものになります。
そのため治療計画は不確かな未来の予言ではなく、
科学的データに基づく予定でなければなりません。
しかし、その予定は臨床上の結果と
寸分の狂いなく一致するわけではありません。
予測実現性の高い⻭牙移動方法を採用した
治療計画を立案することでマウスピース矯正でも
良好な治療ゴールの達成が可能になります。
今回は、
海外の論文で報告されているアライナーによる
⻭牙移動の 特徴について解説いたします。
14:00〜14:50
岡﨑 英起 先生
(岡﨑歯科 大阪市)
「最終補綴の視点からデジタル矯正の目指すべきゴールを考える」
フルマウスの最終補綴視点から見たデジタル矯正の目指すべき最終ゴール
当院では⻑年、初期治療、カリエス、
ペリオ処置、TMD、インプラント、
最終補綴などの依頼で多くの矯正 専門医から
患者を御紹介頂いている。
その中でインターディシプリナリーアプローチが
上手くいくケースと困難なケースが
あるように感じる。
それはお互いを理解している事と
理解出来ていない事がそのケースを
簡単にも難しくもしてしまう事に気付いた。
すなわち、お互いのゴールの設定が同じであれば
満足度が高く予知性のある治療を行えるが、
ゴールが違うと術者患者ともに
良い結果を残せずに終わってしまう。
今回は
補綴医と矯正医とのゴールの設定について
注意点を解説してみたい。
15:00〜15:50
松岡 伸也 先生
「インビザライン go の症例選択にあたって注意すべきポイント」
部分的なマウスピース矯正治療の限界点と目指すべき最終ゴール
従来のマウスピース型矯正治療法
(インビザライン)に準じた
部分的な矯正治療法
(インビザライン go )の概要および特徴に加え、
その使用にあたって特に注意すべき点を
治療計画作成時、モニタリング時、
などの場面場面に分けて解説し
適切な症例選択についてお話しいたします。
16:00〜16:50
瀧野 裕行 先生
「矯正治療が⻭周組織に与える影響について」
IPR や矯正治療の最終咬合位置が⻭周組織に与える影響
近年、アライナー矯正の登場で
矯正治療が広く受け入れられ、
成人での矯正治療の機会も増えてきた。
一方、成人の多くが⻭周病に罹患している現状が、
矯正治療が⻭周組織に良くも悪くも
大きな影響を及ぼすことは言うまでもない。
すでに⻭周病が進行している患者には、
徹底したプラークコントロール、⻭周再生療法、
ポケット除去、咬合の管理、⻭周形成外科など
あらゆる必要になり、これらの処置を
どのタイミングで行うのかも重要になる。
またアライナー矯正は
IPR やアタッチメントの装着を伴うが、
⻭根近接や⻭肉退縮、付着の喪失などの
偶発症にも留意する必要がある。
今回は、
矯正治療が⻭周組織に与える影響について
考察する。
【 Part2】
2022年3月17日(木)
2022年4月16日(水)
※ いずれかの日程をご選択ください。
*ご講演順
10:00〜10:50
嘉ノ海 龍三 先生
「 I期矯正治療の目的」
診断と治療法について
理想的な歯列や咬合を得るには、
矯正歯科はなくてはならない医療技術で
あることは言うまでもありません。
一方、美しく形態の修正が行われても、
術後に安定するわけではなく、時の経過とともに
形態の「後戻り変化」を経験します。
後戻りの原因としてよく聞かれるのが、
「形態の変化に、
機能がついてこられなかったから」ですが、
では、なぜ機能が術中・術後に
獲得できなかったのでしょうか?
小児期からの成長と発達を考えれば、
機能と形態は互いに影響しながら獲得して
安定していくものですが、機能の獲得は、
成長晩期からでも遅くないのでしょうか?
今回は、
Ⅰ期とⅡ期の「すみ分け」を、
簡便にお伝えできればと思います。
11:00〜11:50
友成 博 先生
「二期矯正治療のゴールについて」
二期矯正治療のゴールについて
矯正⻭科治療において、
デジタル技術の発展により精密な検査、
予測実現性の高い目標設定、
高い審美性や治療の効率化を可能とする
新たな矯正装置が開発されています。
安全で良質な矯正治療を達成するには、
多くの患者の基本情報から適切な診断を行い、
様々な矯正装置の選択まで複雑かつ慎重な決定が
必要とされるようになりました。
また、最新の学術研究による科学的な検証は
診断の一助となります。
今回は、二期の矯正治療において、
最適な治療目標の設定に導く科学的根拠と
そのプロセスついて再考してみます。
12:00〜12:50
出口 徹 先生
(オハイオ州立大学矯正学講座 Professor Program Director)
「アメリカ矯正⻭科卒後教育におけるデジタル矯正治療について」
マルチブラケットとデジタル矯正治療の共通点
今回の発表では
オハイオ州立大学歯学部矯正歯科学講座にて
口腔内スキャナーやプリンターなど3Dシステムが
どのように臨床、研究、教育で用いられているか
紹介していきたいと思います。
また、最近注目されて来ている
人工知能 (Artificial Intelligence: AI)を
3Dシステムに応用した研究や
Visual Reality (VR)の活用法も合わせて
発表していきたいと思います。
吉松 繁人 先生
「無⻭顎における個性正常咬合の作り方-患者の機能と審美の回復ポイント-」
顎関節および骨格に合わせた総義⻭のセットアップとデジタル矯正治療の共通点
無⻭顎補綴のゴールは、審美と
機能の回復であることはいうまでもありません。
しかしながら、
骨格性不正咬合を有する患者の
ゴール設定は非常に難しく、
個性正常咬合の再現がひとつの目標となります。
我々は下顎位 の決定後、
解剖学的ランドマーク、軟組織のプロファイル、
X線などの画像診断を用い補綴製作を行います。
この手法は、アライナー矯正に
利用できるところがあります。
私自身アライナー矯正治療を行う時
診断にも用いています。
今回は、
非常に悩ましい下顎位の決定、⻭のサイズ、
⻭列をどのように補綴で再現しているか、
症例を通じながらお話しできればと思います。
15:40〜17:00
「デジタル矯正治療で見落としやすい間違った矯正治療のゴール」
インビザラインの特性を考慮した矯正治療
2000年前後より矯正装置の審美性の向上のため
リンガルブラケットやCAD/CAMを利用した
マウスピース型矯正装置で治療を行う
矯正歯科医が増加してきています。
当院では2007年より積極的に
インビザラインを治療に導入し試行錯誤を重ね、
ようやく安定した良好な治療結果が
得られるようになってきました。
マウスピース矯正は他の矯正法と比べ歴史は浅く、
今後も改善すべき点は多い治療法と考えられます。
また、デジタル化が進む現在、
治療の様々な行程が簡便化される一方で、
矯正治療の経験の浅いドクターが安易に
マウスピース矯正法で治療を開始してしまい,
トラブルになるケースも増加してきています。
インビザラインでの矯正法も他の矯正法と同様に、
装置の特性を十分理解した上で、
診断し治療計画を立案しなければなりません。
また、バイオメカニクスを基に
治療経過をイメージし、
適正な治療計画を作製することが重要です。
今回は、
インビザラインの特性や注意点を説明致します。
※ Part1・Part2 それぞれ、希望日程を申込フォーム「備考欄」にご入力ください。
*インビザドクター当サイトに
ご契約掲載されているクリニックは、
メールでご案内している
専用ページからお申し込みください。
*1月、2月開催のオンライン講演会を受講された方には、
メールにてご案内しております。ご確認ください。