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矯正治療で失敗しないために、治療を受ける歯科医院やドクターの選択はとても重要なことです。信頼できる歯科矯正医を見極める3つのポイントをご紹介します。
インビザラインは1997年にアメリカで開発され2006年に日本に上陸しました。
ワイヤー矯正治療に比べてまだ歴史が浅いので、特に日本の矯正医にはインビザライン治療を経験したことのない医師が多く存在します。
インビザラインの経験値があるかどうかは、矯正医を選択する上で大きなポイントとなります。
当サイトでは、インビザライン治療経験が豊富なドクターを「インビザドクター」と認定し、クリニック情報を掲載しています。
どの医療においても専門的分野があります。
歯科医療の場合、一般歯科と矯正歯科は分野の異なる医療になります。
歯科医師免許を持っている全てのドクターが、矯正歯科の専門的な知識と技術を取得しているわけではありません。歯科医師が得意とする専門分野はそれぞれ異なります。
矯正治療の専門性を見極める指針として、認定医制度があります。日本矯正歯科学会が認定している「臨床指導医*」・「認定医」は、インビザライン治療のみならず矯正歯科全般に関する実績が認められている矯正歯科医師です。
*日本矯正歯科学会「専門医」は「臨床指導医」に名称が変更されました。
矯正治療を成功に導くためには、治療を始める際の検査や治療計画が緻密なものでなければなりません。
歯型を正確に採取できなければ高精度のマウスピースは作成できませんし、歯の動きを精密に予測できなければ治療計画通りに治療が進みません。
レントゲンの精密度や、口内の型を取る機械の精度が治療の精度にダイレクトに関連してきます。ドクターの腕をより上げるのも下げるのも、設備の影響が大きいのです。
インビザドクターでは、インビザライン治療において、大切な設備であるiTeroやC Tが導入されているかをご確認いただけるように表記しています。また、iTeroを導入していない医院でも、それに代わる機材を導入しているケースもありますので、カウンセリングなどでお尋ねになってみて下さい。
「歯並びは整えたいけれど、装置がずっとついていることには抵抗がある・・・」
「人に気づかれずに矯正治療をしたい・・・」
「食事の邪魔にならないの?食事の制限はしたくない・・・」
そんなお悩み、ありませんか。
インビザライン矯正は、ワイヤーやブラケットを使用する従来の歯列矯正治療とは異なり、プラスチック製で透明素材のマウスピース型矯正装置で歯列矯正治療を行う、目立たず、取り外しのできる矯正治療です。
一人一人のために、カスタムオーダーで製造されるアライナー(マウスピース)を装着し、治療計画に沿って段階的に新しいマウスピースに交換しながら、徐々に歯並びを整えていきます。
インビザラインシステムは、複数あるマウスピース矯正の中でも、世界中で最も普及している矯正治療法です。米国アライン・テクノロジー社によって提供され、世界100カ国以上の国々でこれまでに1500万人以上の患者様が治療を受けられています。(2023年現在)
アメリカ・ヨーロッパなどでは、医療機器として取り扱われています。
インビザラインの一番の特徴は、3Dコンピュータ画像により、目標とする美しい歯並びになるまでの変化を患者自身が確認できることです。しっかりとシミュレーションしながら、ゴールを明確にし治療計画を立てることができます。
透明に近い素材の矯正装置なので、装着していてもほとんど見分けがつきません。
「装置が目立つのが気になる」「人に気づかれたくない」などの理由で、矯正治療を敬遠していた方々に最適です。
インビザラインの矯正装置はプラスチック製のマウスピースなので、簡単に取り外しが可能です。
ワイヤー矯正では装置が外れることを防ぐため、硬い物や粘着性の食べ物は避けなければいけませんでした。インビザラインなら食事中はアライナー(マウスピース)を取り外すことができるので、食事を制限することなく食べたいものが食べられます。
「矯正治療は痛くてつらい…」そんなイメージをお持ちではないでしょうか。
インビザライン矯正は従来の矯正に比べ、比較的痛みが軽減されていると言われています。ワイヤー矯正では、通常、医師や患者自身の手で装置の調整を行いますが、インビザラインは、7日~2週間に一度、新しいマウスピースに交換することで、人の手で調整するには不可能な細かい範囲(0.25㎜以内)で歯を移動させるため、歯を動かした時に感じる痛みが少ない治療と言われています。
また、ワイヤーやブラケットを使用した矯正治療では、お口の粘膜を傷つけてしまうことがあり、口内炎に悩まされることが多かったのですが、インビザラインなら粘膜に当たる痛みや刺さる痛みはなく、口内炎ができることもほとんどありません。
ポリウレタン製で金属不使用の装置なので、金属アレルギーがある方でも安心して矯正治療ができます。
一般的にワイヤーなどの矯正装置を付けるとブラッシングしにくく、虫歯になりやすくなりますが、インビザラインのマウスピースは簡単に取り外しができるので、今まで通り歯磨きやフロスを使うことができ、お口の中を健康に保つことができます。
表側のワイヤー矯正に求められる歯磨きの時間は20分、裏側のワイヤー矯正の場合は40分ですが、インビザラインの場合は今まで通りの歯磨きを丁寧に行う程度なので5~10分と言われています。
マウスピースも簡単に丸ごと洗浄でき衛生的です。
ワイヤー矯正では通常3~4週間に一度の通院が必要ですが、インビザライン矯正は、あらかじめ用意されたマウスピースを、治療計画に基づきご自宅で新しいものに交換してくため、通常、1.5~3ケ月に一度の通院で治療できます。
遠方からの通院や、忙しくなかなか通院できない方でも矯正治療を行うことができます。
最も大きな違いは、インビザラインは目立ちにくい矯正装置であるということです。従来のワイヤー矯正では、見た目の問題から矯正治療を断念する方も多かったのですが、透明のプラスチック製のマウスピースを装着するインビザラインは、周囲に気付かれにくいため見た目を気にせず矯正治療を進めることができます。
インビザラインはワイヤー矯正に比べ、細かい範囲で少しずつ歯を移動させていくため、比較的痛みを感じにくいと言われています。
ワイヤー矯正に比べ治療中の口内トラブルが少ないことも利点の一つです。
ワイヤー矯正治療には、表側にワイヤーを付ける矯正治療と、裏側にワイヤーを付ける矯正治療の2種類がありますが、特に裏側の矯正治療は、ワイヤーと歯茎や舌が近いことから口内を傷つけ、口内炎が出来やすく口内のトラブルが起きやすい難点があります。その点、インビザラインは薄いプラスチック製の装置で表面がなめらかなので口の中を傷つけにくく痛みが出にくいです。
ワイヤー矯正では歯の表面に装置が固定されているので、装置に付着して取れにくくなる粘着性の高い食べ物や、装置が外れる原因となる硬い食べ物は控える必要があります。一方、インビザラインは取り外しが可能な装置で、食事の際は取り外せるため、食べ物の制限はなく治療前と同じように食事を楽しむことができます。
ワイヤー矯正の場合、装置の周りに汚れが溜まりやすくなるため、専用の歯ブラシを使用するなど、時間をかけて丁寧に歯を磨く必要があります。
インビザラインは、装置を外して歯磨きができるので治療前と同じように歯を磨いたりフロスを使うことができ、お口の中を清潔に保つことができます。マウスピースもブラッシングして洗浄できるので衛生的です。
インビザラインは、患者の口腔内データを集め十分にシミュレーションして進める治療です。このシミュレーション結果はあくまでコンピュータ上のことなので、何らかの原因で治療がその通りに進まない場合、望んだ結果が得られない場合があります。
では、どのような要因が考えられるのでしょうか。
インビザラインは3Dシミュレーションによって治療計画を立て歯を動かしていきます。あくまでコンピュータ上のシミュレーションになるので、治療途中、思うように歯が動かなかったり、計画通りに進まなくなった場合、医師の判断による治療計画の修正が必要になります。
インビザラインの治療計画には、歯科矯正に関する高度な技術と知識、そして経験が必要になるのです。
お口の状態によっては、インビザライン矯正が適さない場合があリます。
前後左右に顎がずれている場合、重度の不正咬合の場合はワイヤー矯正やブランケット矯正を併用するケースもあります。
インビザラインで望んだ矯正結果を得るためには、インビザラインが適している歯列状態かどうか、医師の確かな見極めが必要です。
取り外しができることが大きなメリットであるインビザラインですが、自由に外すことができるため、患者自身の自己管理が重要な矯正治療です。
1日20時間以上の装着や、医師の指示通りのゴムかけを怠った場合、目標としている治療結果が得られない場合があります。
インビザラインは決められた期間ごとに新しいマウスピースに交換し、歯を少しずつ動かしていくことで治療を進めます。
交換時期については通院時に医師から指示がありますが、きちんと守らないと計画通りに矯正治療が進まなくなります。
インビザラインは、歯磨きの際はマウスピースの取り外しが可能な矯正治療であるため、ワイヤー矯正など他の矯正に比べ、お口の中のケアは格段に容易です。
ただし、マウスピース装着中は、歯を守ってくれる役割の唾液が流れにくくなっているので、普段の歯磨きやフロスを怠った場合、細菌が増殖し、虫歯や歯周病を引き起こすリスクが高くなります。虫歯や歯周病になると、それらの治療が必要になり、計画通りに矯正治療を進められなくなる場合があります。
インビザラインはワイヤー矯正などと比較して、ごくわずかな範囲で歯を移動させるため、歯が動く時の痛みは比較的少ないと言われています。
ただし、人によっては以下のような時に、痛みを感じることがあります。
治療を開始した時期や、新しいマウスピースに交換したばかりの時は痛みを感じることがあります。いずれも1日〜数日で痛みが緩和されます。
飲食をする際など、マウスピースを取り外した直後は歯が締め付けられていたあとの痛みを感じることがあります。
インビライン治療をする際は、通常、アタッチメントと呼ばれる、歯と同色の樹脂で歯の表面に突起を接着します。
マウスピースを外して食事をする際に、この突起が口内にあたり痛むケースが稀にあります。
会話をする際などに、マウスピースの先端が口内にあたって痛むことがあります。この場合、マウスピースの先端をほんの少しカットするなどの対処法があるので、担当医に相談すると良いでしょう。(必ず医師の指示に従って対処してください。)
インビザライン矯正の成功には、治療方法や装置の取り扱いについて十分に理解することが大切です。より良い治療結果を得るために注意すべき点を以下にご紹介します。
決められた時間マウスピースを装着し、医師の指示通りの日数ごとに新しいマウスピースに交換していくことで治療計画通りに矯正治療が進みます。装着時間が短かったり、指示通りに交換しないと予定通りに歯が動かず治療期間が長引いてしまうこともあります。
食事の際はマウスピースを外します。飲み物でも注意が必要です。
水はアライナー(マウスピース)をつけたまま飲んでも問題ありませんが、ジュースなどの糖分が含まれる飲み物は、アライナーの中に糖分が溜まって虫歯になりやすくなるため、必ず外してから飲んでください。
お茶やコーヒーなども、アライナーの変色や歯の着色汚れの原因になるので取り外して飲んだ方が良いでしょう。
装置の取り外しが可能であることがインビザラインのメリットですが、アライナー(マウスピース)をなくしてしまうトラブルも。
「食事の際に外し、ケースに入れずティッシュなどに包んでゴミと間違えて捨ててしまった」
「家の中でどこに置いたかわからなくなってしまった」
…など、紛失しないよう、外す時は専用のケースに入れ保管場所を決めて置くようにしましょう。
万が一、紛失した場合は速やかに歯科医院にご相談ください。
汚れているアライナーを装着していると虫歯の原因になります。
アライナーは取り外し後、柔らかい歯ブラシで汚れを取り除き水洗いしてください。外出先など、歯ブラシでの洗浄ができない場合も、取り外し・装着のたびに水ですすいでください。
汚れがひどい場合など必要に応じて、アライナー専用洗浄剤を使用すると良いでしょう。
ホームページや広告等で提示している金額以外に追加料金がかかるケースもあるので、治療を開始する前に確認することをおすすめします。
一般的には、装着時間をきちんと守った場合の治療期間は、全体矯正の場合2〜3年前後です。部分矯正なら、1年未満できれいな歯並びになるケースもあります。
ご自身の歯並びの状態によって治療期間は大きく変わってきますので、まずは病院で検査の上、どのくらいの治療期間が必要かを確認すると良いでしょう。
詳細は「インビザラインの気になる費用と時間は?」をご覧ください。
1. 相談・診察・検査
カウンセリングで歯列のお悩みをヒアリングし診察を行います。
口内の写真、顔写真、レントゲン写真の撮影を行います。
2. 検査結果説明・精密検査
検査結果に基づき、インビザラインで治療が可能かどうかや、治療の流れをご説明します。
3D光学スキャニング(iTero)を導入している歯科医院では、口腔内の3Dデータを採り、データ画像を元に説明する場合もあります。
3. 治療内容・治療費についての説明
精密検査後、歯科医師が治療計画を決定します。治療期間・治療費などの説明を行い、ご同意頂いた場合は治療開始を決定します。
4. マウスピースの作成
米国アライン・テクノロジー社のコスタリカ工場にてマウスピースが作成されます。
マウスピースが歯科医院に到着し、治療を開始できるまでは通常4〜6週間程度かかかります。
5. 治療開始
マウスピースが歯科医院に到着後、治療開始となります。アタッチメントの設置を行いマウスピースを装着します。
指示通りの期間、装着時間を守り、ご自身でマウスピースを交換していきます。
6. 定期診察
通常1.5〜3ヶ月ごとに通院し、治療計画通りに歯が動いているか、マウスピースの適合状態はどうか、などの診察を行います。
歯科医院によっては、診察ごとに歯のクリーニングを行う場合もあります。
7. 治療完了
治療計画通りに歯列が整ったら治療完了です。矯正治療完了後も、歯の後戻りを防ぐため「リテーナー」という保定装置の装着が必要です。担当医の指示に従い、必要な期間、1日の装着時間を守って使用してください。
▪️I P R(歯間削合)
IPRは歯と歯の間を削ることにより隙間を作る方法。
ガタガタの歯を真っ直ぐに整列させるためには、奥歯を奥の方へ移動させたり、歯の位置を唇側や頬側に移動させたりすることにより隙間を作ることができます。
しかし、歯を支えている骨の幅には限界があり、その幅を超えて歯を移動させることはできません。
この限界点を超えないように隙間を作る方法がIPRです。
歯の表面には、神経や血管のないエナメル質という部分があります。
エナメル質の厚みは通常1.5mmから2.0mmあり、片側0.5mm以内であれば削ってもむし歯になるリスクは少ないとされています。
上顎の歯と下顎の歯の大きさのバランスを改善したり、上下のミッドラインを合わせる際も使われる手法です。
▪️iTero
口腔内の状態をコンピュータに取り込むための3Dカメラの機械。
従来はシリコン印象で歯型を採取していましたが、「iTero」により不快感なく精密な歯型データを短時間で取得することができるようになりました。
精密なデジタル技術により治療精度が向上するほか、治療に必要なデータをスピーディーに揃えることができるため、治療期間の短縮にも貢献しています。
▪️アタッチメント
マウスピースを固定するため歯の表面に装着する小さな突起物。
アタッチメントはワイヤー矯正に例えるとブラケットと同じ役割をします。
歯をどの方向に、どう移動させるかによってアタッチメントの位置や数、形状が異なるものを設置します。
アタッチメントは、歯とほぼ同じ色の樹脂なので目立ちません。
▪️アライナーチューイー
マウスピースを装着する際に噛む弾力性のあるシリコン製のロール状チューブ。
アライナーが少しでも浮いていたり、隙間があったりすると治療計画通りに歯が動かない可能性があります。治療を早く終わらせるために、チューイーを使用することが推奨されています。
▪️顎間ゴム(エラスティック)
アライナー単独では達成できない歯の移動を補助する為の小さな白い輪ゴム。
サイズや太さによってゴムの強さが変わるので、担当の先生に指示された通りに装着する必要があります。
ゴムの装着時間が短いと予定されている移動を達成できなくなる可能性があるので、担当医の指示通り装着することが推奨されています。
▪️リテーナー
矯正治療終了後、保定期間に使用する保定装置。
矯正治療後は、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐために、リテーナーを使用して治療後の歯並びを定着させる必要があります。
インビザライン治療を検討中の方、歯科医院選びで迷っている方が、安心して治療に望めるよう、このサイトでは治療実績数をベースとし、専門的知識と技術を持ち合わせたインビザラインドクターをご紹介しています。
詳細は「インビザドクターの認定基準」をご覧ください。
最近では、安価で気軽なマウスピース矯正も出てきていますが、実際にトラブルは年々増えています。
インビザラインは、世界トップシェアの最も信頼されているマウスピース矯正装置です。
矯正治療の中では高価な装置ですが、品質とサポートがしっかりしているため、安心して治療を続けることができます。
信頼できる矯正装置と歯科医師のもとで、満足のいく矯正治療が始められるよう、まずはしっかり知識を持つことが大切です。
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