近年、歯列矯正の世界で注目を集めている「インビザライン」。従来のワイヤー矯正とは一線を画すこの方法は、国内外の芸能人の間でも大人気です。本記事では、このインビザラインの特徴や効果、そして芸能人の使用例を詳しく解説します。
目次
インビザライン(Invisalign)は、透明なプラスチック製のマウスピースを使用した最新の歯列矯正システムです。従来の金属製のブラケットやワイヤーを使用せず、ほぼ目立たない形で歯並びを矯正することができるのが特徴です。
1999年米国アライン・テクノロジー社が提供を開始し、シンガポールでは2001年、日本では2006年から導入されました。その後台湾では2008年に導入されるなど、近年アジア圏でも急速に利用者が増えています。
現在では、世界100カ国以上1700万人以上が治療を受けています。(2023年12月現在 インビザライン・ジャパンHP参考)
インビザラインの最大の特徴は、オーダーメイドでプラスチック製の透明なマウスピースを装着する矯正治療であるため、非常に目立ちにくいということです。
目標とする歯並びに向けて、マウスピースを1日20時間以上装着し、7日〜14日おきに新しいマウスピースに交換しながら、少しずつ歯を移動させます。
インビザラインは、複数あるマウスピース矯正の中でも、世界中で最も普及している矯正治療で、新しい素材の導入や治療に関する研究など、現在も進化し続けています。
透明に近いプラスチック製の矯正装置なので、装着していてもほとんど見分けがつきません。
周囲から気付かれにくいので、多くの芸能人や有名人がインビザラインで治療しています。
接客業や営業職などで、装置が目立つことことを理由に矯正治療を敬遠していた方々に最適です。
インビザラインの矯正装置はプラスチック製のマウスピースなので、簡単に取り外しが可能。
ワイヤー矯正では装置が外れることを防ぐため、硬いものや、粘着性の食べ物は避けなければいけませんでした。
インビザラインなら、装置を取り外して食事ができるため、制限することなく食べたいものが食べられます。
また、装置を外して歯磨きをするため、お口の中を清潔に保つことができます。
インビザラインはワイヤー矯正などの従来の矯正に比べ、歯への負担が少なく、痛みを感じにくいとされています。
ワイヤー矯正では、通常、医師や患者自身の手で装置の調整を行いますが、インビザラインは7〜14日に一度、新しいマウスピースに交換することで、人の手で調整するには不可能な細かい範囲(0.25mm以内)で歯を移動させるため、歯が動く時の痛みが少ない治療と言われています。
また、ワイヤーやブラケットを使用した矯正治療では、装置が口内の粘膜を傷つけ口内炎で悩まされることも多くあったのですが、インビザラインなら粘膜に当たる痛みや刺さる痛みはなく、口内炎ができることもほとんどありません。
装置を装着している違和感も少ないので、慣れてしまえば会話も困難なくできます。
インビザラインの特徴は、3D画像により目標とする歯並びになるまでの変化を患者様自身が確認できるということです。
どのような段階を経て歯を移動させていくのかをしっかりとシミュレーションし、ゴールを明確にしてから治療を開始することができます。
ポリウレタン製で金属不使用なマウスピース装置のため、金属アレルギーのある方でも安心して矯正治療ができます。
一般的にワイヤーなどの矯正装置を付けるとブラッシングしにくく、虫歯になりやすくなりますが、インビザラインのマウスピースは簡単に取り外しができるので、今まで通り歯磨きやフロスを使うことができ、お口の中を清潔に保つことができます。
マウスピースも丸ごと洗浄ができるので衛生的です。
ワイヤー矯正では通常3〜4週間に一度の通院が必要ですが、インビザライン矯正は、あらかじめ用意されたマウスピースを、治療計画に基づきご自宅で新しいものに交換していくため、通常1.5〜3か月に一度の通院で治療できます。
遠方からの通院や、忙しくてなかなか通院できない方でも矯正治療を行うことができます。
インビザラインは、芸能界では皆が知っていて流行している矯正治療で、多くの芸能人や有名人が取り入れています。密かにできることがメリットのため、ご本人が公開されているケースは稀ですが、元アナウンサーの中野美奈子さんや歌手の加護亜依さんはブログで治療経過を紹介しています。
また、新垣結衣さん、小島瑠璃子さん、水原希子さん、山田孝之さん、指原莉乃さんもインビザライン矯正の経験者と言われています。
海外のセレブたちは、歯列矯正にネガティブなイメージを持ってないので、日本に比べ公開している人が多く、歌手のジャスティンビーバーさん、ビビアン・スーさん、俳優のトムクルーズさんや、クロエカーダシアンさん、キャサリン ハイグルさん、ザックエフロンさん、エヴァロンゴリアンさん、オプラウィンフリーさん、リン・チーリンさん、スーパーモデルのジゼルブンチェンさん、テニス選手のセリーナ・ウィリアムズさん、などがインビザライン矯正経験者として有名です。
目立ちにくいというのが、芸能人に人気の理由ですが、他にも、通院に取られる時間や回数がワイヤー治療に比べて少ないことや、矯正治療中のトラブルや痛みが少ないので、急な通院を強いられずに治療を進められる点も大きなメリットです。
矯正治療の中でも、いま最も注目されて、患者数が急増しているインビザラインですが、従来のワイヤー治療とは全く異なる矯正システムになるので、気をつけるべき注意点があります。
取り外しができる画期的で便利な矯正治療であるが故に、自分自身で注意しなければいけないことがあります。
1日20時間以上の装着を守らないと計画通りに治療が進みません。
アライナーをアタッチメントにしっかりと装着することや、エラスティックゴムを決められた通りに装着することが大切です。
装着時間は20時間以上ですが、アライナーを外して付け直すときは、歯磨きをしっかりして、 歯間ケアも忘れずにして下さい。アライナーも清潔にすることが大切です。お口が清潔でないと 虫歯の原因や口臭の原因になります。
水や炭酸水を飲むことはできますが、お茶やコーヒーなどの色や味のついた飲み物はアライナーに色が付着します。また、アライナーと歯の間に食べ物や飲み物が入ると大変不衛生なため、アライナー外してから食事をしてください。
新しいアライナーに変わるときは、続けて長時間装着する必要があるので、いちばん長時間装着が可能な就寝前からスタートします。
インビザラインのマウスピースは取り外しができることが大きなメリットですが、決められた時間(1日20時間以上目標)装着していないと、計画通りに歯が動かず、思うような治療結果が得られません。
食事の時間と歯磨きの時間以外はほとんど装着していなければならないことになります。ご自身の自己管理が重要な治療です。
歯列の状態によっては、インビザライン矯正が適さないケースもあります。
前後左右に顎がずれているなど、重度の不正咬合の場合はワイヤーやブラケットを併用して治療する必要があります。
取り外しが可能なことがインビザラインの利点ですが、食事や歯磨きのたびに取り外す必要があるので、毎回の着脱や保管を不便に感じる人もいます。
一般的にはフル矯正であれば1〜3年ほどかかるケースが多くありますが、部分矯正の場合など、1年かからずに治療が終わることもあります。
ご自身の歯並びの状態によって治療費用と治療期間は大きく変わってきますので、まずは病院で検査の上、どのくらい必要かを確認すると良いでしょう。
インビザライン矯正にかかる費用は、クリニックによって若干の差はあります。
治療の精度を上げるため、設備投資や、知識と技術のための勉強会に積極的に参加されている矯正歯科医であれば、当然価格に反映されるので、安易に安さで選ぶのではなく、価格に見合うインビザライン専門医かどうかを見極めることが大切です。
ホームページや広告等で提示している金額以外に追加料金がかかるケースもあるので、治療を開始する前に確認することをお勧めします。
インビザラインに限らず矯正治療における失敗とは、目指す治療結果が得られなかった場合や治療計画通りの期間で治療が完了しなかった場合のことと言って良いでしょう。
治療が失敗するケースには、患者側に原因がある場合と歯科医師側に原因がある場合があります。
マウスピース矯正は取り外しができる大きなメリットですが、自由に取り外しができるため、患者自身の自己管理が重要な治療です。
1日20時間以上の装着や、医師の指示通りのゴムかけを怠った場合、目標としている矯正効果が得られないことがあります。
また、マウスピースを常に装着しているため、虫歯や歯周病になりやすいというリスクもあります。マウスピースを外した時に、お口の中を清潔にケアすることで予防することができますが、虫歯や歯周病になってしまった場合にはその治療のために、一度矯正治療をストップしなければいけない可能性もあります。
インビザラインは最新の3Dテクノロジーで作成されるマウスピースを使用し治療を進めるため、どんな医師でも簡単に治療ができるのでは?と思われがちですが、実はインビザラインこそ、歯科矯正に関する高度な技術と知識、そして経験が治療結果に大きな影響を与えます。
近年増加している矯正治療分野ですが、専門知識の修得のない歯科医が矯正専門歯科の看板を掲げ、治療内容や治療結果で患者とのトラブルになるケースも存在しています。
インビザライン治療を行う際は、実績や経験の豊富な歯科医院を選択することが非常に重要です。
インビザラインはワイヤー矯正などと比較して、ごくわずかな範囲で歯を移動させるため、歯が動く時の痛みは比較的少ないと言われています。
ただし、人によっては以下のような時に、痛みを感じることがあります。
治療を開始した時や、新しいマウスピースに交換したばかりの時は痛みを感じることがあります。いずれも1日〜数日で痛みが緩和されます。
飲食をする際など、マウスピースを取り外した直後は、歯が締め付けられていたあとの痛みを感じることがあります。
インビライン治療をする際は、通常、アタッチメントと呼ばれる、歯と同色の樹脂で歯の表面に突起を接着します。
マウスピースを外して食事をする際に、この突起が口内にあたり痛むケースが稀にあります。
会話をする際などに、マウスピースの先端が口内にあたって痛むことがあります。この場合、マウスピースの先端をほんの少しカットするなど、対処法があることがあるので、担当の医師に相談されると良いでしょう。(必ず医師の指示に従って対処してください)
矯正期間の経過とともに緩和される痛みがほとんどですが、気になる場合は担当の先生に相談されると良いでしょう。
日本人に多い八重歯ですが、抜歯せずにインビザラインで矯正が可能なケースも多くあります。
出っ歯の場合もインビザラインでの矯正治療が可能です。
歯列の状態によりますので、まずは検査やご相談することをお勧めします。
歯列の状態によっては治療前や治療開始後に抜歯するケースはあります。
特に重度の不正咬合の場合や、顎の大きさに歯の大きさが合っていない場合、口元が出ている場合などに必要となることがあります。
しかし、従来の矯正治療は抜歯をすることで歯が移動するスペースを作るのに対して、インビザラインは歯の隙間をわずかに削ること移動スペースを作ることが多いです。
インビザラインは、目立たず快適な歯列矯正方法として、幅広い年齢層に支持されています。特に見た目を気にする芸能人や社会人に人気があり、その効果と快適さから多くの人々が選択しています。
ただし、すべての症例に適用できるわけではないため、信頼できる歯科医師との相談が必要です。
また、インビザラインで失敗せず良い治療結果を得るためには、経験と実績が豊富な歯科医院を選択することが重要です。
あなたも芸能人のような素敵な笑顔を手に入れませんか?インビザラインで、新しい自分に出会えるかもしれません。
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