「アルツハイマー病」と歯並びが関係しているという研究が注目されています。近年、歯周病など口腔内の健康が脳の機能や病気のリスクに影響を与える可能性が指摘され、特に歯並びの悪さが認知症の原因の一つである可能性が浮上してきました。この記事では、歯並びとアルツハイマー病の関連性について最新の研究結果を紹介し、口腔ケアが脳の健康にどのような役割を果たすのかを探っていきます。
厚生労働省の2015年1月の発表によると、日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人、65歳以上の高齢者の約7人に1人と推計されています。
2025年には、65歳以上の高齢者の5人に1人が、認知症になると言われています。
将来、本人あるいは家族が認知症を発症することは、とても身近な出来事になってきています。その発症を抑える予防医療として注目されているのが、矯正歯科治療です。
その中でも、近年注目されているのが、アルツハイマー病と噛み合わせの関連性です。
よく噛んで食べる人が認知症やアルツハイマー病になりにくいことは、医療従事者や介護施設で働く方々が実感していると言われています。
よく噛むことで、脳への血流量が増え、常に脳細胞を活性化させることができます。
脳細胞が活性化されることは、アルツハイマー病や認知症はもちろん、あらゆる病気の予防になるのは、想像難くありません。
岡山大学の森田学教授らが、上手に噛めないとアルツハイマー病の原因物質である「ベータアミロイド」が脳細胞に大量に蓄積されるが、歯列矯正をして噛み合わせを改善すると、減少することを発表しています。
虫歯や歯のない状態を放置していたり、出かけるときだけ入れ歯をするなど、日々の不自然な噛み合わせの蓄積が、さまざまな大病の引き金になります。
矯正歯科治療が予防医療であることを多くの方に認識していただき、できればなるべく早く、噛み合わせが悪い人は改善し、また今まで噛み合わせを気にしたことがない方も、一度矯正歯科の専門クリニックを受診されることをお勧めいたします。
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